AndroidのRoot化まわりの用語整理

AndroidのRoot化まわりの用語がわかりづらくて混乱したのでメモとして残しておく。
これであってるハズ。

1.Root化
一般ユーザがroot権限を得ること。
通常、ユーザによる操作は一般ユーザ権限で実行される。
よって、Root化されていない場合、ユーザによる操作およびユーザが実行するアプリは一般ユーザ権限の範囲に制限される。
Root化により、この制限を回避する事が可能。
現在の状態の確認は、適当な端末アプリにより可能。
自分自身のコンソールを開き、プロンプトが#になっている、もしくはsuによりrootになる事が出来ればRoot化されている。
されていない場合、suはpermission deniedとなり実施不可能。
Root化実施には、再起動後に無効となるタイプと、再起動してもずっとRoot化されたままの状態になるタイプある。

世間一般では「ずっとroot化された状態にするのが便利で良い」みたいな風潮があるけど、セキュリティのための機構なんだから必要な時だけRoot化した方がいいと思う。

2.S-ON/OFF
Security On/Offの略。
通常、/system および /recovery パーティションはRead Onlyでマウントされており、この状態をS-ONと呼ぶ。
何らかの方法によりRead/Writeにてマウントしている状態をS-OFFと呼ぶ。
HBOOT実施することで現在の状態が確認可能。

これもS-OFFして当然みたいな風潮だけど、せっかくのセキュリティ機構なのだから2パーティションの書き換えが必要な場合にだけS-OFFして、通常利用時はS-ONの方が安心ではないか。

3.ブートローダのアンロック
読んで字のごとし。
メーカー出荷時にはメーカー正式ファームウェアでしか起動できないようにロックがかかっているが、その制限を外すこと。
htcdev.comの"Unlock Bootloader"で可能なのはこれ。
HBOOT実施し、画面再上部にUNLOCKEDと表示されていればアンロックされている。

これはアンロックされた状態でも安全性には関わりないと思うので、アンロックしたままで良いと思う。
可能性としては、知らないうちに悪意のあるファームウェアに入れ替えられる可能性がある、か?

4.SIMのアンロック
端末のSIMキャリア縛りを外すこと。いわゆるSIMフリー
手元の端末は最初からSIMフリーなのであまり興味なし。
でもこのロックと他のロックを混同している記述がぽろぽろ見られるような。


関係ないけど気になった事として、Root化関連の記事で普通にUSB Debuggingモードが案内されているけど、みんなそれのリスクを分かってるのかな。
普段使い端末でUSB Debuggingモード常時ONとか怖すぎる。